デメリット多きEV

デメリット多きEV

近年、世界では環境への配慮や「持続可能な社会…」とやらの実現のために、電気自動車(以下、EV)の急速な普及が進められています。

しかしながら、これまで世界のEV市場を牽引してきた米国EVメーカー「テスラ」の売上に、急ブレーキがかかっている、と報じられています。

ことし1月から3月までの3か月間、テスラの新車販売台数は約4年ぶりに前年同期を下回ったという。

テスラの株価は大幅に下落しており、アナリストからは「成長なき成長企業」とまで酷評されているようです。

急減速の理由はアナリストら識者に委ねるとして、そもそも私には、世界がEVなるものに過度な期待を抱きすぎているように思えてなりません。

たしかにEVは排気ガスを排出せず、燃料費を大幅に抑えられるなどの魅力的な特徴がありますが、多くのユーザーが未だ知らぬデメリットも存在しています。

例えば、既存のガソリン車に比べ、EVはタイヤの消耗スピードが早くなると言われているのをご存知でしょうか。

EVは加速が良いために一般的なガソリン車よりもタイヤへの負荷が大きく、EVに搭載される重いバッテリーが車体の重量を増加させるので、それが直接タイヤの摩耗を促してると。

但し、運転スタイルや道路条件など多様な要因によってタイヤへの負荷は変わるため、一概には言い切れないという意見もあります。

何と言ってもEVの欠点は、車載の大容量リチウムイオンバッテリーの重さです。

同サイズのガソリン車に比べて、どうしても200〜500キロも車両重量が増えてしまうため、事故を起こして衝突した際の衝撃度は凄まじい。

そのためEVが事故を起こした際、車両が路肩や歩道に飛び出すことを防ぐために設置されているガードレールをも突き破ってしまうケースが多いらしい。

この問題はEVの車体重心が低いことも影響しているのでしょう。

よって、すべての自動車をEVにするのであれば、世界中のガードレールの規格を変更しなければなりません。

それから、リセールバリューが低いこともEVの大きな欠点です。

これは、EV特有のバッテリーの劣化問題と、急速なEV技術の発展が大きく影響しているものと拝察します。

EVのバッテリー性能は使用とともに徐々に低下し、その交換費用は高額になるため、中古市場では大きなマイナス要因になります。

ガソリン車やハイブリッド車のように、例えそこそこの距離を走った中古車であっても意外にも安く買うことができるのとは大違いです。

また、EV技術の急激な発展もあって新しいモデルが次々と登場するため、旧モデルの価値がすぐに下がってしまうこともあります。

例えば、高いリセールバリューを誇っているとされるトヨタの「ランドクルーザー」などは、新型が市場に出ても3年後の残価率が70%、5年後でも56%という脅威の水準を保っているようです。

一方、日産のEV「リーフ」の場合、5年後の残価率は約25%とのことですから、その差は歴然です。

なお、これは既に指摘されていることですが、EVは寒冷地で使用すると、その性能が最大で30%も低下するリスクがあります。

ほかにも、充電スタンドの制約の問題があります。

そもそも数が少ないし、とりわけ急速充電器の場合、多くの場所で「1回の充電につき30分まで」という時間制限が設けられています。

ほかにも、航続距離の問題やら、世界中のEVを走らせるためにどれだけの発電所を設けなければならないのかなど、課題は様々です。

むろん、技術は日進月歩です。

これら諸課題を解決する日が、そう遠くない将来にくるのかもしれません。

とはいえ私などは、トヨタのハイブリッド車がもつ環境配慮技術のほうがはるかに優れていると思います。

少なくとも、EVにすべてを託すには時期尚早である、と言わざるを得ない。