小石河という亡国連合

小石河という亡国連合

本日いよいよ自民党総裁選挙が告示されます。

告示を目前に、これまで出馬を熟慮していた石破茂(元幹事長)が、派閥の臨時総会で不出馬を表明するとともに総裁候補大本命とされている河野太郎(コロナ相)を支持する考えを示しました。

石破氏は「改革を志す勢力が二分すべきではないという思いに基づき、決断にいたった」と言う。

「改革」と言うけれど、我が国がもつ固有の歴史や伝統、あるいは客観的事実に基づかない論理で進められる改革ほど、国民にとって甚だ迷惑なことはありません。

そんな石破さんの歴史認識といえば…

彼は防衛大臣だったころ、大臣執務室で中国のメディアから独占インタビューを受けたことがあります。

その記事は写真とともに世界に配信されたのですが、私は石破氏が中国の記者に何を答えたのかを闡明に覚えています。

石破さんは次のように中国の記者に答えています。

1.自分は靖國神社を参拝したことがないし、閣僚の靖國神社参拝には反対である。
2.日本の戦争指導者は、何も知らない国民を戦争(大東亜戦争)に駆り立てた。あの戦争は間違いだった。
3.従軍慰安婦、南京大虐殺は真実だ。虐殺30万人の数字を上げてそれは間違いだというムキもあるが、何人死んだかは問題ではない。
4.大東亜共栄圏建設は侵略戦争の詭弁である。
5.日本は中国に謝罪すべきだ。

なるほど、河野談話を出した息子をどうしても支持したいという理由がよくわかります。

屋上屋を架すことになりますが、靖國神社とは何か、以下申し上げます。

それ則ち、今を生きる日本国民が日本国という共同体のために命を捧げてくださった人々を顕彰し、その魂をお祀りするところです。

今を生きる日本国民には、むろん内閣総理大臣をはじめ閣僚も含まれます。

国防の任のトップにあたる防衛相としては率先して参拝すべきところではないでしょうか。

それが、靖國神社に参拝したことがないどころか他の閣僚の参拝にさえも反対する。

石破さんは、あの大東亜戦争は「指導者たちが何も知らない国民を駆り立てた」と言いますが、戦前、日本の代表が蘭印(戦前、インドネシアはオランダ領であり、このように呼ばれていました)に石油を売ってくれるように交渉に行って断られたことを多くの日本国民は知っていました。

米国や英国から石油の供給を絶たれ、今度はオランダも日本への石油供給を止めたわけです。

大陸では、英米に支援された蒋介石軍が日本人居留民に攻撃を仕掛け、仕掛けては内陸部に逃げ込み、逃げ込んではまた仕掛けるという繰り返しで「シナ事変」が泥沼化していったことも当時の日本国民は知っていました。

要するに日本国民の多くは、米・英・欄・支らの締めつけによって戦争以外に選択肢がなかったことを知っていたはずです。

また、当時の日本軍が組織的に韓国人女性を拉致し慰安婦にしたという事実などありませんし、そもそも「従軍慰安婦」などという言葉すらありませんでした。

どんなに過去をひっくり返してもそんな事実などあるわけがなく、朝日新聞の記者が関わってこうした虚妄がでっち上げられた経緯は既にご承知のとおりです。

南京事件については詳細な研究が進んでいて、いまでは民間人の死者は限りなくゼロに近いことがはっきりしています。

当時の南京では戦闘が行われていたのですから兵士が戦死するのは当然です。

故・渡部昇一先生は「この兵士の戦士を除くと、民間人の死者は最大限に見積もっても50人を超えることはないであろう」と言っておられました。

首都(当時の中国の首都は南京)が戦場になったのですから、一般民間人に被害が出るのは当然です。

しかも50人の死に対して責任があるのは日本軍ではありません。

南京をオープン・シティ(国際法に基づく無血開城)にせず戦場にした蒋介石です。

因みに、その蒋介石ですら「南京大虐殺」について言明していません。

当たり前です。

そんなもの無かったのですから。

次いで、大東亜戦争が詭弁だったのかどうかですが、戦前のアジアは悉く英米仏欄の属領であり植民地でした。

その解放を目指して、昭和18(1943)年、東京にアジアの国々が参集して「大東亜会議」が開かれ、植民地からの解放と各国の独立を謳う共同宣言が発せられました。

これは欧米の植民地支配に苦しんできたアジアの国々が初めて結束して立ち上がった世界史的出来事でした。

そして戦後、アジアの国々は植民地支配を脱し独立を果たして大東亜共栄圏の理念は具現化されたのです。

これのどこが詭弁なのでしょうか。

このように歴史をみれば、日本が中国に謝罪しなければならない謂れなどまったくない!

いったい、何をどのように謝罪すると言うのでしょうか。

かつて昭和天皇は「この前の戦争は日中両国にとって誠に遺憾であった」というお言葉を述べられました。

なるほどこれは謝罪などではなく、日本にとっても実に不幸な出来事だった、ということです。

こうしたお言葉の一つ一つをとっても、改めて昭和天皇の偉大さを実感します。

その一方、石破さんの主張と歴史認識がいかに滑稽なものであるかがわかります。

この程度の歴史観しかもたない石橋さんに加えて、ネオリベラリズム親子の小泉進次郎氏も河野さんを支援するという。

「小石河」連合がもたらす政治がどのようなものであるのか、既に察しがつきます。