トランプ米大統領が「我々は日本を守るが、日本は我々を守らない」と言って、日米安全保障条約の片務性を今さらのように批判しています。
しかしながら、日米安全保障条約を占領憲法とともに日本に押し付けてきたのは、他の誰でもないおたくの国です。
むろん一義的には、主権を回復した後に速やかに「占領憲法の無効」を宣言しなかった日本が悪いのですが、それをしなかったのは属米政党及び敗戦利得者政党でもある自民党の責任です。
おそらくは、敗戦利得者として恩恵を受け続けるためには占領体制のままでいたほうが彼らにとって居心地がよかったからでしょう。
自民党のホームページに掲載されている「党の使命」には、「現行憲法の自主的改正を始めとする独立体制の整備を強力に実行し…」とありますが、占領憲法(現行憲法)を無効としないままの改正では却って占領憲法(マッカーサー憲法)に正当性を与えてしまうことになります。
そんなことをすれば、わが国は永遠に属米国家となります。
この一点でも、自民党が敗戦利得者政党であることがよくわかります。
何度でも言いますが、憲法とは主権の発動です。
占領統治下という主権の存しない中で、どうして主権の発動たる憲法を制定することができるのでしょうか。
不思議なことに日本では「現行憲法は日本人の手によってつくられた」と主張する人たちが右左を問わず大勢います。
巷には「現行憲法の制定に際しては、少なからず日本人も携わったのだから自主憲法だ…」などと言うお〇〇さんもおりますが、それでは「安土城を建てたのは織田信長ではなく大工さんだ」と言っているのと同じです。
大工さんたちが、誰に命じられて建てたのかが問題だろうに。
あるいは、「憲法9条は、幣原喜重郎(当時の総理)の命令によって付け加えられた」などと言う人たちさえいるのですが、それらを証明する一次資料は一切存在しません。
一方、現行憲法が、GHQの草案ほぼそのままに制定されたことを証明する一次資料は存在しています。
主権の発動たる憲法は、その国の伝統と知恵と道徳、すなわち品性と品格を表します。
あすのブログでは、いかにして現行憲法(占領憲法=マッカーサー憲法)が制定されたのかを一次資料に基づいてご紹介します。