教育現場の退廃

教育現場の退廃

国立の奈良教育大学附属小学校で、信じがたい事件が発覚しました。

当該校では、例えば1年生から音楽の授業で「君が代」を教えない、書道の授業が行われないなど、9つの教科などで未履修や授業時間の不足が常態化していたという。

あたり前ですが、学習指導要領で掲げられていることをやっていないということは明らかな法令違反です。

学習指導要領とは、学校教育法などに基づいて文科相が基準として示している教育課程のことで、教科ごとの目標、内容、授業時間が細かく定められており、公立であろうが私立であろうが学校側はこれに従わなければなりません。

例えば「毛筆は年間30単位時間が必要」などと決まっています。

これが守られない場合、もっとも被害を受けるのは当然のことながら子どもたちです。

学習指導要領は子どもたちの成長段階に合わせてつくられるものです。

義務教育の接続と連携の観点からも、小学校で学ぶべきことを学んでいないわけですから、中学校に上がったときに不利益を被るのは必定です。

しかも、教員を志す教育実習生を受け入れる国立の附属学校でこのような違法行為が常態化していたわけですから事態は深刻です。

学習指導要領に従っていない項目は9つの教科、31項目にも及んでいます。

例えば、外国語については、代名詞、動名詞、過去形の指導が不足していたり、音楽づくり活動の一部と国歌の指導が不十分であったり、3年生から6年制まで必修とされていた「毛筆」が長年にわたり行われておらず、現在の6年生は120時間も授業不足になっている状態だという。

なかには「筆ペン」で授業を行っていたクラスもあったとのことですが、当然、筆ペンは書写の毛筆の指導には当たらない。

また、一部の教科では、国の教科書検定で認められた教科書を十分に使わず「独自のプリント」などが用いられていたことも問題です。

この「独自プリント」は極めて曲者で、左翼教師が偏向教育に使う手段にもなりえます。

学習指導要領では足りないところを補うための「独自プリント」であれば理解できますが、学習指導要領という基本を無視した独自プリントでは本末転倒です。

当該小学校校長は、不適切な授業カリキュラムが常態化していた理由について「教職員の学習指導要領に対する認識不足…」としていますが、認識不足で済まされるか!

学校側としては、今後は授業内容を圧縮して補習して未履修分を補填するとしていますが、それで補填できるかどうかも不明ですし、そもそも本人や保護者がそれで納得するかどうか。