ブログ

HOME» ブログ »「終わりの始まり」がはじまった

ブログ

「終わりの始まり」がはじまった

イギリスのEU離脱

ついに昨日(1月31日)、英国がEUから離脱しました。

ジョンソン英首相はビデオメッセージを公開し、そのなかで次のように述べています。

「多くの人にとって、希望に満ちた驚きの瞬間であり、絶対に実現しないだろうとさえ思っていた瞬間でしょう。もちろん、不安や喪失感を抱く人も多いでしょう。おそらく最も多くの人たちは、政治的な論争が収束することがないのでは、と不安を感じ始めていることでしょう。私はこうした全ての気持ちを理解しています。今夜、最もお伝えすべきことは、これは終わりではなく、始まりであるということです」

「終わりではなく、始まり…」は、転換期や過渡期にある政治情勢において政治家が多用する、ある種の決り文句です。

決まり文句ではあるものの、ここでジョンソン首相が言っている「始まり」は、明らかに「グローバリズムの終わり」を意味していると解釈していい。

即ち、今回の離脱は、英国による「ユーロ・グローバリズム」からの離脱なのです。

グローバリズムとは、カネ・人・物の国境を超えた移動の自由を最大化を理想とする政治経済システムです。

だれのためのシステム?

むろん、主としてグローバル投資家たち、及びグローバル企業の経営者たちのためのシステムです。

ユーロ(EU)・グローバリズムは、まさにEU加盟国間の国境をなくし、カネ・人・物を自由に、そして大量に移動すること可能にしました。

結果、加盟国の国民主権が侵害されることになりました。

国民主権は、「民主主義」とイコールです。

国民が投票を通じて「主権」を行使し、自国の政策を決定する。

それが民主主義ですから。

英国の国民はEUに加盟していたため、これまで特に問題になってきた「外国移民」について
英国民の主権を行使することができませんでした。

要するに、英国国民の民主主義が制限されていたわけです。

EUでは、マーストリヒト条約に基づき「労働者の移動は制限してはならない」となっています。

マーストリヒト条約などの“国際協定”は各国法律の上に位置します。

どんなに英国国民が主権を行使しようとしても、EU加盟国からの流入移民を制限することができませんでした。

EUのみならず、グローバリズムを目指す国際協定は必ず「主権制限」になります。

要するに、グローバリズムとは「主権の制限」であって、まさに民主主義の否定なのです。

世界史な観点からみますと、英国が始めると米国がそれに追随し、ついには世界標準が変わってきました。

帝国主義も、民主主義も、福祉国家も、金本位制も、ネオリベラリズム(新自由主義)も、これらはことごとく英国からはじまり、世界標準として定着してきました。

不思議なことに、これらのすべておいて英国が真っ先に離脱しています。

グローバリズムもまた同様で、英国から始まったグローバリズムは、英国のユーロ・グローバリズムからの離脱という形で終わろうとしています。

ゆえに英国のみならず、英国以外のEU加盟国の中にも、あるいは日本を含めアジアや世界各地でグローバリズム(国民主権の否定)への疑問が投げかけられています。

英国のEU離脱は、やがて他のEU加盟国の離脱を促し、最終的には世界的グローバリズムの流れに終止符を打つことになるでしょう。

ゆえに今、「終わりの始まり」がはじまったのです。
2020/02/01

ブログ

セミナー

BLOG

議会報告書

メディア掲載

プロフィール