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練馬モデルは練馬区の医療関係団体をバカにしてはいないか!?

練馬区役所

新型コロナワクチンの接種業務について「早くて近くて安心です」を謳ってきた、いわゆる“練馬モデル”に暗雲が立ち込めてきました。

今年に入って練馬区は、『練馬区モデル』と銘打って、個別接種を中心に据えた独自の接種計画を発表しました。

当初、練馬区は、約250カ所の診療所で個別接種を実施し、そのほか高齢の施設入所者らを念頭に平日は計10カ所の病院と区立施設、土日は区役所本庁舎と8カ所の学校体育館での集団接種を組み合わせることで短期間での接種完了を目指すとしていました。

またそれを、メディア各社が絶賛していました。

このとき私が真っ先に疑問に思ったのは、温度管理などの繊細な取り扱いが求められるファイザー社のワクチンを接種するにあたってはワクチン管理が一元化される「集団接種」のほうがより安全であるはずなのに、なぜそれに反するような個別接種が絶賛されているのだろうという点でした。

残念ながら、練馬区議会にはそういう疑問をもった区議はひとりもいなっかたようです。

因みに、川崎市はワクチン接種体制の安全性の確保の観点から「集団接種」を中心に据え、製造メーカーであるファイザー社の協力を得つつ、その実施訓練まで行っています。

さて、よくよく調べてみると、練馬区の所管当局(住民接種担当課)によれば「集団接種を中心にすると、接種会場に医師・看護師を十分に確保できなくなる可能性があるので個別接種を中心に据えた」とのことでした。(出典:『産経新聞』)

お解りでしょうか、川崎市は「安全性確保の観点から集団接種を選択した」のに対し、練馬区は「安全性ではなく医師や看護師を充分に確保できないからという観点で個別接種を選択した」ということです。

これは随分と練馬区の医師会をはじめ地域の医療関係団体をバカにした話だな、と思いました。

まるで「医師会等からの協力が得難いから個別接種にする」「個別接種だったら医師会等も協力してくれるだろう」と言っているように聞こえます。

しかも“練馬モデル”は、ファイザー社が推奨しない「解凍状態(2〜8℃)でのワクチン移送」が前提です。

当該ブログで散々に説明しておりますが、ファイザー社は「ワクチンを小分けして搬送する際には、マイナス15℃以下を保ってほしい」としています。

その上でファイザー社は「自治体がやむを得ないと判断する場合には、解凍された状態での搬送も容認します」としています。

となると、練馬区には「やむを得ない判断」の理由を説明する責任があり、練馬区議会にもその理由を問う責任があるのではないでしょうか。

もしかして「医師会等の協力を得られそうもない」というのが「やむを得ない判断」の理由なのでしょうか?

そんなはずはない。

川崎市は集団接種会場を運営するにあたり、医師会をはじめ病院協会や看護協会や薬剤師会など各医療関係団体の協力を得ています。

川崎市がそうであるように、練馬区だって医師会をはじめ各医療関係団体がワクチン接種の安全性を重視して積極的に協力してくれるはずです。

それから、私にはもう一つ疑問があります。

ファイザー社が「やむを得ない判断の場合は容認する」とする“練馬区モデル”を、なぜか厚労省が先進的事例として紹介する『事務連絡』を各自治体に発出したことです。

ご丁寧に、それ用の冷蔵ボックスまで付けて。

この厚労省様のお墨付きを真に受けたのでしょうか、おっちょこちょいな自治体からの問合せが練馬区に殺到したらしい。

そんな健気な自治体に対し、嬉しそうに解説した練馬区の職員の顔が目に浮かびます。

現に個別接種(練馬モデル)で準備を進めている自治体は多い。

しかしながら、ようやく今になって冷蔵状態で搬送されたワクチンの安全性が問われはじめ、“練馬モデル”で準備してきたものの接種体制の変更を検討する自治体もでてきました。

厚労省も随分と罪深いことをする。
2021/03/17

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