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ワクチン接種 『練馬モデル』の正体

練馬モデル

きのうインターネット議会中継をご視聴いただいた皆様、誠にありがとうございました。

私の質疑を通じて、PCR検査を感染症の検査に用いることのインチキ具合をはじめ、公立病院は制度上からも絶対に黒字にはなり得ないことなどがお解り頂けたかと存じます。

そしてもうひとつ明らかになったのが、新型コロナワクチンの接種体制について、例の「練馬モデル」の危うさです。

ご承知のとおり川崎市では、指定した接種会場にご足労を頂きワクチンを接種してもらう「集団接種方式」をメインにしていきますが、練馬区では各診療所で個別に接種してもらう「個別接種方式」をメインにしています。

川崎市が集団接種方式をメインにする理由は、温度管理など取り扱いに繊細さが求められるファイザー社のワクチンの場合、管理が一元化された集団接種会場おいて接種して頂いたほうがより安全だからです。

一方、各診療所で行ってもらう個別接種方式の最大に難点は、ワクチンを小分けして各診療所に移送する作業が生じることです。

ファイザー社のワクチンは、マイナス75℃のディープフリーザーからいったん取り出し解凍されると、限られた時間内にワクチンを接種しなけれればその品質が保証されません。

因みに、いったん取り出したものを再びディープフリーザーに戻すことも許されません。

ところが練馬区は当初、この小分け(解凍)したワクチンをバイクで運ぶと言っていました。

2月上旬、その「練馬モデル」の報道を見た、ある医薬品業界の知人から次のような問い合わせがありました。

「三宅さん、練馬モデルなんて報道されてるけど、遺伝子ワクチンというこれまでにない未知のワクチンを、よりによって大きく揺れるバイク便や一般車両なんかで運ぶというのは実に非常識なことですよ!」というものでした。

医療用の液体状の生物製剤を運搬する際には、できるだけ振動を抑えた特殊な車両で運ぶのが業界の常識らしいのです。

そこで私は練馬区に対し、ある知人を通じて下記のにように情報公開請求を出しました。

「マイナス75℃の超低温状態から解凍後、一般車両で搬送する際の、ワクチンの品質に関わる安全性を示すデータを開示してほしい」と。

すると練馬区から「そのようなデータはないので開示できない」「ワクチンは厚労省の手引に基づいて搬送する」という回答が2月22日付で返ってきました。

さっそく厚労省が2月16日付けで公表している『手引書』をみてみると、次にように書いてありました。

「振動を避け、保冷ボックスを揺らさないように」「移送にバイクや自転車の利用は避けること」と。

なるほど、もしかしたら練馬区はNASAもしくは国防総省かどこかで開発された絶対に振動させない超特殊な車両を既に保有しているのかもしれない、と思いました。

例え四輪車の一般車両であっても、移動すれば必ず振動しますので。

振動させずに移送しろ、という厚労省の手引書も矛盾していますが、その矛盾を矛盾とも思わない練馬区にも疑問を抱かざるを得ません。

引田天功じゃあるまいし、いっさい揺らさずに車両で輸送するなど不可能です。

詰まるところ、厚労省の手引書を遵守すためには理論上「冷凍でしか運べない」ということです。

即ち、練馬区ではこの文章の読解力がない職員がワクチン接種事業を取り仕切っているということになります。

問題は、その温度管理です。

練馬区の担当者は「厚労省の手引どおり移送する」と豪語していますが、ファイザー社は「冷凍していない状態で振動を加えると有効性が低下するおそれがあるため、マイナス15℃より低い温度での輸送を推奨する」としています。

製造しているメーカーが「マイナス15℃より低い温度で輸送してくれ」と言っているのに、なぜ厚労省も練馬区も素直に従わないのか?

国のワクチン確保の不手際もあり、4月に入っても神奈川県内にはわずかなワクチンしか届かないことから、川崎市では本格的な接種に先立ち高齢者施設を対象に巡回接種方式により接種を行います。

ゆえに私は昨日の予算審査特別委員会において「川崎市は巡回接種の際、どのような方法で移送するのか、温度管理はどうするのか?」という質問をしたわけです。

答弁を聴いて安心しました。

本市では、ファイザー社が推奨しているように「マイナス25℃からマイナス15℃の状態で移送する」とのことです。

であれば、車両で運搬して振動させても大丈です。

川崎市は練馬区と異なり、医療資源や市民の利便性などを考慮して、集団と個別接種のベストミックスを採用しているわけです。

以上のことを踏まえますと、要するに“練馬区モデル“とは「厚労省がそれでいいって言ってんだからいいだろうよ!」というモデルのことのようです。

全国の皆様、練馬モデルを採用している自治体に対し、ぜひ「情報公開請求」してみてください。

きっと「厚労省がそれでいいって言ってんだからいいだろうよ!」という回答が返ってきます。
2021/03/11

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