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疑問だらけのPCR検査

ユネスコによれば、新型コロナウイルス問題に伴って世界では約3億2,000万人の子どもたち(約5人に1人)の学校が休校になっています。
このまま休校が続けば、世界では多くの子どもたちが学習、支援システム、食料、安全を得る機会を失うおそれがあるという。
また、国連難民高等弁務官事務所が、新型コロナウイルス感染症のパンデミック期間中に世界中で故郷を追われた女性と女児が性暴力被害を受けるケースが増加しているというデータを示しています。
ロックダウン、即ち自粛政策のしわ寄せが、とりわけ子どもや女性に向かっているのは日本だけの問題ではないようです。
さて、私が今回のコロナ・パンデミックで最も解せないのは、PCR検査の陽性者がそのまま感染者扱いされていることです。
そもそもPCR検査はウイルス遺伝子を検出するものであって感染性ウイルスの存在を証明するものではありません。
なにせPCR検査を発明したキャリー・マリス博士が「PCRを感染症の診断に用いてはならない」と言っているのですから。
PCR検査の陽性者といっても、①暴露者、②不顕性感染者(感染していても症状がい状態)、③顕性感染者(症状のある状態)の三つに分かれる。
本来、③の顕性感染者だけが「感染者」としてカウントされねばならないはずですが、なぜか①暴露や②不顕性感染の場合であっても新型コロナの場合は「感染者」にカウントし、医療の対象としています。
これでは医療機関が圧迫されて当然です。
専門家によれば、①暴露者、②不顕性感染者の人たちが他人に感染させる可能性は極めて低いという。
しかもPCR検査の検査方法自体にも大きな疑問があります。
PCRとは「遺伝子増幅実験」のことですが、その名のとおり新型コロナウイルスのものとみられる「遺伝子」の断片を増幅させていく実験です。
その増幅回数(Ct値)を増やしていくと、やがて測定感度に達し蛍光を発します。
このときの増幅回数によって「陽性」か「陰性」かが判定されます。
つまり、測定感度に達するまで遺伝子の断片を何回増幅させたのかを調べる検査です。
米国食品医薬品局(FDA)のサイトにPCRを製作している会社の説明書が掲載されているのですが、それによれば増幅回数が37回以下の場合は「陽性」とし、増幅回数が40回以上の場合は「陰性」とするように注意書きされています。
ところが、例えば川崎市の市立衛生研究所で行っているPCR検査は、なんと増幅回数40回で「陽性」としています。
前述のとおり、それが例え暴露や不顕性感染の段階であっても「感染者」として医療の対象としているわけです。
それをもって「これ以上の感染者(!?)が増えると医療体制を崩壊させかねないから緊急事態宣言の延長が必要だ」となっているのですから実に質(たち)が悪い。
過剰な自粛政策には、きっと統計データには現れない副作用も多分にあるにちがいない。
2021/03/06 |