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神奈川県のコロナワクチン接種は4月5日から…

コロナワクチンの接種業務の責任主体は地方自治体です。
ゆえに各地方自治体では、接種体制の整備が急ピッチで進められています。
むろん、川崎市においてもしかりです。
ところが残念ながら我が国では、コロナワクチンの供給スケジュールの具体的見通しが立っていません。
そうしたなか、昨日ようやく国から各都道府県あてに高齢者向けのワクチン出荷の考え方が示されました。
神奈川県については、4月5日の週にようやく第一便として4箱(1箱195バイアル)が出荷されるとのことです。
1バイアルを5人分でカウントすると、神奈川県全体でたったの3900人分です。
県内には231万人の高齢者(65歳以上)がいます。
まったく足りない。
とりあえず神奈川県は県内の市町村の意向を訊き、その対応具合を考慮して割り振るらしい。
おそらく今回、川崎市に割り振られ出荷されるのは1000人分程度です。
とはいえ、川崎市だけで対象となる高齢者は31万人を超えます。
このようにワクチンの配布数は極めて限定的なことから、本市当局としては感染クラスター発生に伴う医療・介護分野への影響リスクを考慮し、まずは高齢者施設入所者への接種を先行的に進めることが望ましいと考えました。
つまり本市においては本格的な接種に先立って、高齢者施設を対象に巡回接種方式によって先行的な接種を行う方針です。
そのために、各関係機関及び施設等との調整を進めていくとのことです。
対象施設の選定にあたっては、むろん施設の規模や運営体制等を考慮しなければならない。
1.嘱託医等との連携が確保されていること
2.ワクチン接種に関する体制が整っていること
3.副反応など万一の事象発生に対する医療支援体制が確保されていること
4.ワクチンロスを最小化するため、施設規模が比較的大きいこと
それにしても、ワクチン接種に対する政府対応はいかにもお粗末です。
イスラエルを見習えとは言わないけれど、せめて首相や担当大臣が製薬会社の社長と直談判するくらいの意志と行動を示してほしい。
少なくとも、ワクチンの確保ができている国においてはそれが常識です。
2021/03/04 |