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出前ワクチンで大丈夫か!?

川崎市コロナ感染者

『緊急事態宣言』は、諸刃の剣です。

宣言発令以降、ここにきてようやく感染者数が減りはじめましたが、国民経済の疲弊を避けることのできない「緊急事態宣言」をいつまでも長引かせるわけにもいきません。

世界をみまわしても、長引く経済活動の自粛に疲れ果てた人々の不満は高まっています。

そうしたなか、日本を除くOECD先進諸国はワクチン接種を先行させ集団免疫の獲得にむけて動いています。

いつも言うように、ワクチン接種は新型コロナとの戦いにおける最終防衛ラインです。

残念ながら我が国では未だワクチンの承認すらされておらず、接種の開始が他国に比べて遅れていることからワクチンの安定確保についても黄色信号が灯っています。

この遅れを取り戻すことは困難ながらも、ワクチンの接種責任主体である各自治体はそれぞれに準備を進めています。

さて、我が国において先行して接種されるワクチンはファイザー社のmRNAワクチンとなります。

このワクチンへの期待は高く、なんと2回目接種の7日後以降で、新型コロナ発症が約95%も予防されるとのことです。

また、発症予防のみならず「重症化」も予防できる可能性が高いと報告されています。

発症予防95%とは「非接種群の発症率よりも接種群の発症率が95%少ない」という意味です。

誤解してならないのは、「95%の人に有効で、5%の人に有効でない」とか、「95%の人に抗体ができて5%の人に抗体ができない」とか言うことではありません。

一方、アストラゼネカ社のワクチンにおいても発症予防率は70%を超えています。

新型インフルエンザワクチンの発症予防率が50%以下であることを考慮すれば、アストラゼネカ社のワクチンはもちろんのこと、ファイザー社ワクチンの発症予防率は実に驚異的です。

それだけにファイザー社のワクチンの取り扱いには繊細さが求められます。

例えば、

1.保管温度 → −75℃±15℃
2.バイアル単位(一瓶で何回分か) → 6回/バイアル
3.最小流通単位 → 195バイアル(1170回分)
4.使用期限 →
①:ディープフリーザーで保管する場合、冷凍状態で概ね2か月、その後冷蔵で5日
②:保冷ボックス及びドライアイスで保管する場合、冷凍状態で概ね10日、その後冷蔵で5日

等々、取り扱うにあたり様々な制約があるわけです。

そのため、医療機関や接種会場では短期間で1170回分の接種を行える体制が求められます。

因みに、ファイザー社のワクチンについて国は、一定条件でのバイアルの小分けと移送方法の整理を進めているらしいのですが定かではありません。

ここのところ、練馬区モデルなるものが民放各社で称賛されていますが、練馬区は当初、バイク便等で小分けしたワクチンを移送する計画だったらしいのですが、さすがにその安全性が問われているようです。

なぜなら液体化したワクチンは、できうるかぎり振動させてはならないからです。

そうなると振動させずに移送することのできる特殊車両が必要になりますが、そんな特殊なものを簡単には確保できない。

仄聞するところによると、ある自治体では「出前機のついたバイク」での移送を検討しているようです。

街のお蕎麦屋さんのバイクに乗っている、あれです。

出前機のメーカーによれば、これは「こぼれない」ことを目的としたものらしく、けっして「振動させない」ためのものではないようです。

出前
2021/02/07

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