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外需依存を高める政治は、悪い政治!

外国人観光客

一国の経済力は、生産力が決定する。

生産力とは、その国のヒト、モノ、技術によって財やサービスをつくる力(供給能力)のことです。

外国のヒト、モノ、技術に頼らなければ何一つ財やサービスをつくることができない国があったとしたら、その国の経済力はゼロと言っていい。

ご承知のとおり、国会議事堂は国民国家を象徴する建物です。

大正9(1920)年1月に着工され、なんと17年もの歳月をかけて昭和11(1936)年11月に完成した現在の国会議事堂は、第70回議会から使用されています。

議事堂の建設にあたっては「できるだけ国産の資材や装飾品を使用すべきだ」となりました。

即ち、当時の為政者たちは、ちゃんと経済力の意味を理解していたことになります。

その意気込みどおり、現在の国会議事堂は設計者から技能者、及び建築資材、堂内の装飾品に至るまでほぼ全てが国産品によって建てられました。

ただ残念ながら国産品で賄えなかったものが三つだけありました。

それは、①ステンドグラス、②郵便投函筒(私設ポスト)、③ドアノブの鍵、の三つです。

これらの三つは制作技術の不足や特許の関係で、どうしても国内では生産できなかったようです。

それでも当時の建築技術、伝統工芸技術を駆使してつくられた国会議事堂は、現在でも国産化の象徴です。

さて、一国の経済力(生産力)を支える要素が実はもう二つあります。

一つは「資源」、もう一つは「需要」です。

言わずもがな、どんなに技術があっても資源がなければ生産できませんし、需要がなければ経済は成立しません。

資源と需要もまた、できるだけ国産化することが安全保障上の観点からも極めて重要です。

これらの外国依存度が高い国は経済的に脆弱となります。

とはいえ、全ての資源を自国だけでまかなえる国家など、そうそうありません。

覇権国・米国であっても不可能なことです。

資源は領土に付随しているものですので、それは致し方のないことです。

国民の努力で解決できる問題ではありません。

一方、需要はちがいます。

こちらは国の政策によって、いくらでも解決できます。

ところが我が国では、国策によって外需依存を高めてしまった産業分野があります。

例えば、インバウンドです。

外国人観光客という外需に依存してしまったがゆえに、コロナ禍以降、国内の観光関連事業は大打撃を受けています。

本来、政府が採るべきだった政策は、デフレを脱却し国民所得を向上させ、まずは日本国民による国内旅行を盛んにすることでした。

残念にも2011年以降、我が国の政治はそれを怠り、ひたすらインバウンド政策に邁進し、観光産業の外需依存を高めてしまったのです。

なんと愚かなことか。
2021/01/30

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