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消えて当然! 外国人医療ツーリズム病院

病床数

川崎市では、葵会という医療法人社団が「川崎市内に100床規模の外国人医療ツーリズム病院を新設したい」という話がありましたが、葵会のみならず今や事実上、川崎市内での外国人医療ツーリズム病院の新設は困難な状況になりました。

当然といえば当然なのですが…

この話が浮上したとき私が市議会で急先鋒となって反対したのは、ただでさえ病床不足に苦しんでいる川崎市医療圏に、カネ持ち外国人を対象としたビジネス医療のために貴重な公共財である「病床」を差し出す余裕などないからです。

因みに、市議会議員のなかには「グローバルな時代だし、そういう病院があってもいいんじゃないの…」みたいな意見がありました。

私は、余力のない病床事情が、いかに危機に対して脆弱かを訴え続けてたわけですが、さすがに今回のコロナ問題により病床をふくめ医療現場が逼迫している実状をみて、ようやくそのことに気づかされた議員も多いのではないでしょうか。

当時、病床の適正配置を議論する場である『川崎地域地域医療構想調整会議』では、当該病院を新設するのしないのと真剣に議論がなされましたが、調整会議のほとんどすべての先生が良識派だったため外国人医療ツーリズム病院の新設に「待った!」がかかり、当該医療法人社団は申請を取り下げて諦めることになりました。

しかしながら、やがてコロナ問題が収束した後、再びこのような話が浮上しないとも限らないので、私は今議会の一般質問で次のように当局に質問しました。

「現在の神奈川ルールで『病床に余力があることを前提としなければ本医療圏において医療ツーリズム病院が認められることは有り得ない』となっているのであれば、川崎市をふくめ極度に病床が不足している都市部の医療圏においては、もはや医療ツーリズム病院の新設など到底ありえないものと考えるがどうか?」

これに対する所管局長(健康福祉局長)の答弁は「現時点において、(外国人医療ツーリズム病院の)新設は事実上困難な状況となっております」というものでした。

「現時点において…」というのは「病床が不足しているかぎり…」と解釈していいかと思います。

繰り返しますが、医療ツーリズムとは「ビジネス医療のために国民医療のための病床を差し出せ!」という話です。

それに、医療ツーリズムはグローバリズムを前提としたものですが、アフターコロナ時代はグローバリズムが見直される時代です。

なぜならば、グローバリズムそのものが平時を前提としたものだからです。

ビジネス医療とは異なり、国民医療は危機を想定したものでなければなりません。

にもかかわらず、我が国の政府は緊縮財政路線から、愚かにも病床数を削減し続けてきたのです。

しかも、外国人医療ツーリズムの新設までをも推奨しているのですから全く話になりません。

ここにも、危機を想定した「ナショナリズム」と、危機を想定していない「ネオリベラリズム」とのせめぎ合いがあります。

ネオリベ政権はいつまで続くのでしょうか?
2020/12/18

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