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政府が借金を返済すると国民は貧乏になる!

金融資産

新型コロナの感染拡大が止まらない英国でも、国民に対して都市封鎖等の経済活動の自粛を求めつつ、同時にまた国民生活を支えるために雇用支援や財政支援を行っています。

英国政府は今年度だけでも雇用対策、あるいは減税などで既に約2800億ポンド(約38兆円)を投じていますが、結果として今年度の財政赤字は3940ポンド(約55兆円)に達する見込みです。

ちなみに「財政赤字」と「債務残高」は異なる概念ですのでお間違いなく。

3940億ポンドの財政赤字は英国のGDP比で19%に相当し、ついに英国政府の債務残高がGDPを上回るとのこと。

例によってメディアが「(財政赤字19%は)第二次大戦中の1944年以来の高水準となったぁ〜」とやっているようですので、外国でもやっていることは日本と同じなんですね。

なお、これを受けて英国のスナク財務相も「当面は財政出動は続けるけれど、中長期的には持続不可能だから将来的な増税は避けられない」と言っておられますので、これまた貨幣というものを理解されていない日本の政治家と同じです。

債務残高がGDPを上回ってしまった…というけれど、フランスとの百年戦争を勝ち抜いたときの英国政府の債務残高は、なんとGNPの約3倍もありました。(当時はGDPでなくGNPをつかっていました)

その後、英国政府は債務残高の対GNP比を順調に縮小させていくことになったわけですが、さてそこで問題です。

はたして英国政府は、いったいどのような手段を講じ、政府債務残高の対GNP比を縮小させることに成功したのでしょうか?

3択です…
1.増税して政府債務を縮小させた
2.増税はしなかったかれど、根気強く政府が債務を返済しつづけた
3.デフォルト(債務不履行)して借金を踏み倒した

答えは、いずれも「No」です。

そもそも返済などせず、ただただGNP(経済)を成長(拡大)させることで政府債務の比率を縮小していっただけです。

信じがたいことかもしれませんが、家計や企業とは異なり、政府の負債は返さなくてもいい負債なのです。

ていうか、政府が負債を返済してしまうと国民(家計、企業)は貧乏になります。

政府が負債を拡大してくれるからこそ、家計や企業の資産が増えるのです。

冒頭のグラフはそのことを示しています。
2020/12/08

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