ブログ

HOME» ブログ »医療安全保障に反して削減されてきた病床!

ブログ

医療安全保障に反して削減されてきた病床!

病床数

新型コロナウイルス感染者が増え、連日のようにメディアは「病床逼迫」問題を伝えています。

厚生労働省によれば、コロナ病床使用率は東京圏や関西圏を中心に18の都道府県で25%以上になったとのことです。(12月2日時点)

大規模クラスター(感染者集団)を引き起こしている医療機関等もあるようで、病床逼迫はもちろんのこと、現場で奮闘されている医療従事者の皆様の職場環境も過酷化しています。

今ごろになってメディアは「病床が足りない」と叫んでおりますが、上のグラフのとおり病床削減は既に1990年代からはじまっており、いったんパンデミックが発生すれば病床が足りなくなることなど判りきっていたことです。

医療安全保障の観点からいえば、万が一の場合に備え病床は常に過剰気味に整備・維持しなければならなかったはずですが、残念ながら我が国の政治にはそういう発想はなかった。

病床が削減されてきた背景には、もちろんネオリベラリズムに基づく財政均衡論があり、「財政破綻論」というファンタジーがあります。

なお政府は、病床の削減だけでなく診療報酬の引き下げをも行ってきたことから医療機関の経営は圧迫され、そのことはむろん医療従事者の待遇面にも悪影響をもたらしてきました。

政府(地方行政をも含む)の役割は、国民の生活を支えるための各種のインフラを整備することです。

インフラというと道路や橋梁のことを思い浮かべるかもしれませんが、医療や保険制度など福祉に関わる分野もまた立派なインフラストラクチャーです。

そして医師や看護師のスキルもまたソフト面の医療インフラにあたります。

にもかかわらず、我が国は愚かにも「財政が厳しい…」の一言をもってハード面とソフト面の両方で医療インフラを毀損してきたのです。

首都直下型大地震や南海トラフ巨大地震という脅威が迫っているにもかかわらず、公共事業費を削減し続けてきたように。
2020/12/06

ブログ

セミナー

BLOG

議会報告書

メディア掲載

プロフィール