ブログ

HOME» ブログ »2位じゃ駄目なんです。

ブログ

2位じゃ駄目なんです。

航空・宇宙産業

「宇宙強国」を掲げる中国。

その中国が24日、月面無人探査機の打ち上げに成功しました。

探査機の目的は、月面の土壌サンプルを持ち帰ることです。

土壌の持ち帰りに成功すると、米国、旧ソ連につづいて3カ国目となります。

北京がなぜ宇宙開発に執着しているのかといえば、むろん先端産業を育成し米国に対抗できる覇権国になるためです。

宇宙開発は豊かになった国家の道楽事業などではありません。

それなりの国家目標があるわけですが、言わでもがな航空・宇宙産業は先端技術の塊です。

この分野で他国をリードできなければ軍事技術においても他国をリードすることはできません。

習近平国家主席は、英米を中心とするファイブアイズとの対決を鮮明にし、それに戦い抜く覚悟をもった以上、後には引けない。

ゆえに北京は先端産業の育成を露骨に軍主導で進めています。

さて、中国がどうして月面の土を持ち帰りたいのかというと、月面の土壌の中に高濃度に含まれている「ヘリウム3」を手に入れるためです。

このヘリウム3と重水素さえあれば、太陽の中心部分で発生している核融合状態つくりだすことが可能となり、それを基に核融合炉による無限のエネルギーを国家として手に入れることが可能となります。

ヘリウム3 + 重水素 = 核融合

重水素については、水(海水)を電気分解すれば豊富に入手可能ですが、この地球上において豊富なヘリウム3を人工的に大量生産することはほぼ不可能です。

ヘリウム3は地球に降り注ぐ太陽光に含まれているのですが、地球上では大気に吸収されて土壌や海水にはほとんど溶け込みません。

といって、大気中のヘリウム3の濃度も極めて低く、大気から生成するのもほぼ不可能です。

一方、大気のない月の土壌には高濃度のヘリウム3が豊富に存在するわけです。

これこそが、米中ロが鎬を削って月を目指している最大の理由です。

航空・宇宙産業の付加価値額を日中で比較すると、冒頭に掲載したグラフのとおりになります。

繰り返しますが、当該分野は先端技術そのものであり、この分野で国として1位をめざなければ、技術力、産業力、防衛力の面においても他国に大きく水をあけられるばかりです。

2位以下を目指していては駄目なのです。

ヒマラヤの登頂をめざして訓練している登山家と、高尾山の登頂をめざして訓練している登山家との体力差(能力差)は歴然かと…
2020/11/29

ブログ

セミナー

BLOG

議会報告書

メディア掲載

プロフィール