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日本で反グローバリズム運動が起きない理由の一つ

若年層失業率

未だ選挙での敗北を認めていないトランプ米大統領ですが、いわゆるラストベルトと言われているミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアなどでバイデンに勝てなったのは痛恨の極みでしょう。

前回はこの地域で多数の選挙人を獲得することができ、それによりトランプ氏は大統領になったと言っても過言ではありません。

残念ながら今回は、この地域でトランプ候補は負けました。

その最大の要因は、トランプ氏がバイデン氏を「社会主義者」呼ばわりしたことにあるのではないでしょうか。

ラストベルとが衰退して多くの白人労働者の雇用が奪われてしまったのは、米国政府によるグローバリズム政策の結果です。

国境をなくし、ヒト、カネ、モノ、サービスの移動の自由を最大化させるグローバリズムは、グローバル投資家やグローバル企業の経営者たちに大きな恩恵を与えてきましたが、所得を稼ぐことで生活する大多数の国民にとっては悲惨なシステムです。

これは米国にかぎらず日本でも同じです。

4年前の大統領選挙では、このラストベルト地帯の多くの人々が「反グローバリズム」を掲げる民主党のサンダース氏を支持していたのもこのためです。

残念ながら、サンダース氏は予備選でクリントン氏に負けて民主党の大統領候補にはなれませんでした。

その結果、サンダース票が、バリバリのグローバリストであるクリントン候補には向かわず、一見「反グローバリズム」っぽかったトランプ候補に流れたのです。

それがトランプ氏が勝利できた大きな要因だったのではないでしょうか。

ところが、バイデン氏が社会主義者かどうかは別として、グローバリズムの本山であるウォール街にも適度に気を使うトランプ米大統領は、この4年間でサンダース支持者の理解を得ることができなかったのだと思います。

前回も、そして今回も、予備選でサンダース氏は自らを「私は民主社会主義者だ」と言って、反グローバリズムを訴えていました。

ゆえに、トランプ氏が今回の選挙戦で展開した「バイデンは社会主義者だ」という言葉が、サンダース票をトランプ候補にではなく、結果としてバイデン候補に向かわせることになったのだと思います。

ただ、バイデン氏は社会主義者どころか、むしろグローバリストであると思われますが…

さて、この数年間「反グローバリズム」の潮流が欧米各国で巻き起こってきたわけですが、テレビや新聞の世界ではグローバリズム派メディアが幅を利かしているため、それらの潮流は「ポピュリズム」として一蹴されています。

フランスの国民戦線、ドイツのAFD(ドイツのための選択肢)、イタリアの五つ星運動、イギリスのブレグジット、4年前のトランプ米大統領の出現、これらはすべて反グローバリズムの流れです。

ところが、同じくグローバリズムの弊害で苦しめられている日本では、なぜか反グローバリズム運動が巻き起こらない。

なぜでしょうか。

その理由の一つに、日本の若年層失業率が欧米に比べて未だ低いことにあるのかもしれません。

しかしながら、コロナ禍が一段落して経済活動が平常どうりにもどったとしても、政府や企業が生産性向上ための投資を怠り、再び外国人労働者の受け入れを拡大していけば、やがて必ず我が国においても若年層失業率が低下しはじめます。

グローバリズムに国家を歪められて若年層失業率が高まってしまった欧米各国は、日本の未来です。
2020/11/18

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