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無症状者へのPCR検査の拡大は問題解決の切り札にはならない

きのう12日に発表された国内の新型コロナウイルス感染者が1634人となり、1日の発表としては8月7人の1605人を上回り過去最高となったことから、メディアでは再び「非常事態宣言」するのしないのと喧しい。

厚労省が6月に行った大規模(無作為)な抗体検査によって、現在の日本では少なくとも約1000人に一人が新型コロナウイルスの感染状態と考えられています。

これを検査前確率といいます。

いわば感染率です。

あるいは有病率といってもいい。

要するに、日本の総人口を切りよく1億3千万人とすれば、13万人が感染している計算になります。

13万人いることが判っているんですから、毎日、数字をカウントして発表することになんの意味があるのでしょうか。

しかも「こんなに感染してまーす」という数の問題より、PCR検査で「あなたは陰性です」と診断された人たちの数のほうがよほどに問題です。

なぜなら、無症状者へのPCR検査ほど、いい加減かつ混乱を招く検査はないからです。

まず、感度の問題があります。

感度とは病気の人をこの人は間違いなく病気であると正しく診断できる確率のことですが、PCR検査の感度は70%とされていますので、30%は見落とされる可能性があります。

これがいわゆる偽陰性です。

ところが、無症状者に対するPCR検査の場合、偽陰性の可能性が実際には50〜70%もあることがわかっています。

即ち、たった一度のPCR検査で「あなたは陰性です」とされても、ほとんど信用できる代物ではないわけです。

現に諸外国の例をみても、PCR検査か数だけはやたらと多い国に限って感染拡大が止まっていません。

PCR検査の無症状者への拡大は、残念ながら新型コロナ感染問題を解決する切り札にはなりえないことは素人の私にもわかります。

にもかかわらず、我が国にはPCR検査の拡大に活路を見出そうという人が後をたちません。

今日も、私の所属する健康福祉委員会では「PCR検査の拡充を求める陳情」が審査されます。

要するに「無症状であろうとなんだろうと、とにかく市民全員にPCR検査を無料でやらせろ」という陳情です。

無症状者へのPCR検査の拡大の危険性については、私はこれまでにも議会においてウイルスや医学の専門家ではないながらも科学的に論証してきたつもりです。

しかしまた、1から議論を積み上げねばなりません。

議会に陳情を出して頂くのは結構なことなのですが、できればたまには議会を傍聴されて、既にどのような議論が交わされているかを確認されてから内容を精査し提出して頂けると助かります。

そうでないと大阪維新が嫌いな二重行政みたいに、二重三重「議論」になってしまいます。

PCR検査
2020/11/13

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