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インフルエンザ予防接種の意外な効果!?

川崎市(神奈川県)では、今年度(2020年度)に限って、高齢者(65歳以上)のインフルエンザ予防接種が無料になっています。(自己負担分の2,300円が無料)
むろん、ワクチン供給には限りがあることから、本市当局は予防接種法に基づく65歳以上の高齢者等の定期接種対象者に対し、なるべく「適切な期間」に接種いただけるよう周知をしているところです。
なお、医療従事者、65歳未満の基礎疾患を有する方、あるいは妊婦、乳幼児など重症予防が必要な方々についても、接種を希望される方に対し、市の医師会と連携をはかるなどして、例えば「市政だより」「市ホームページ」などを通じて接種の呼びかけ等を行っています。
ぜひ一度、ご覧きたいと思います。
https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000017625.html
それでも、無料化することに伴って、例年以上に接種希望者が殺到しワクチン需要が高まることは避けられないであろうと推察し、過日の市議会(健康福祉委員会)においても警鐘を鳴らしたところです。
因みに、川崎市における昨年度(2019年度)の高齢者インフルエンザ予防接種は被接種者数は122,303人(対象者300,159人で接種率は40.7%でした。
そうしたなか、米国のイエール大学、コールド・スプリング・ハーバー研究所、医学系雑誌出版社BMJの3機関が運営する『medRxiv』から、驚きの論文が発表されました。
奇しくもインフルエンザワクチン接種が解禁となった10月1日に発表されたその論文によれば…
ブラジルで約9万人のコロナ感染者の解析から、インフルエンザ予防接種を受けた者は受けなかったものに比較し、ICUでの管理を8%、人工呼吸器装着を18%、死亡率を17%減らせることができた…とのことです。
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.06.29.20142505v1
ただ、理由はよくわかっていないようです。
専門家によれば「BCGがそうであるようにインフルエンザワクチンにも全般的な免疫賦活効果があるのではないか」という。
兎にも角にも、死亡率で17%減というのは驚異的な数字だとのことです。
この論文がワイドショーなどを通じて世に広まると、あの「大阪イソジン…」のときのようにワクチン接種の争奪戦が勃発しそうです。
大丈夫でしょうか…
2020/10/03 |