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国家とは、国民とは、



昨日のブログを読んでくださった方から、「中国が尖閣を侵略しようとした場合、米軍が全面的に戦ってくれるものと思っていたが、三宅さんのブログを読んでみると必ずしもそうではないんですね…」というコメントを頂きました。

日米安全保障条約においても、日本の領土を米国が自衛隊に先んじて守る責務は謳われていません。

もしも自衛隊に先んじて守る責務が米国に課せられているのだとしたら、我が国は独立国とは言えません。

この点はまさに、主権国家とは何かに関わる重要な問題です。

我が国の高校教科書では、国家の三要素として「国土」「国民」「主権」と教えていますが、「主権とは何か?」については全く解説していません。

おそらく担任の先生に質問しても、一瞬答えに窮されてしまわれるのではないでしょうか。

また質問する学生もほとんどいないでしょうし。

なにより学校の先生ご自身が、こうした教育を受けてきたのですから宜なるかな。

おそらく、戦後教育を受けてきた多くの日本国民は、「国民(自分)」ぐらいは理解できても「国土」や「主権」についてはあまり理解できていないのではないでしょうか。

現に「尖閣なんて小さな島なんだから、べつに取られたっていいじゃん…」みたいに平然と言う人がいます。

そういえば、某人気YouTuberが「選挙は自分という個人にとって利益になるかならないかで投票すべきだ」と言っていました。

要するに「たとえ尖閣諸島が奪われようと、北方4島や竹島が返ってこなくとも、自分の利益さえ損なわなければべつに一向に構わない」と言うわけです。

実に恐ろしい時代になりました。

さて、かつて高坂正堯(京大教授)氏は、国家とは「力の体系であり、利益の体系であり、価値の体系である」と述べられました。

「力」とは武力・警察力のことであり、「利益」とは経済的利益のことであり、「価値」とは力や利益には換算できない価値のことを言っておられます。

なるほど国際政治をみると、確かにこの3つ体系が複雑にからみあって成立しています。

そこでぜひ、このブログを読んで頂いている皆様には、尖閣、北方4島、竹島の問題が日本にとって「力」「利益」「価値」のどの体系に属する問題なのかを、地元の国家議員たちに訊いてみてほしい。

その議員の資質が問われます。

少なくとも、主権国家とは何か、国益とは何かを理解できていなければ、政治の目的すら理解できていないことになります。

また、国家の意味がわからなければ国民であることの意味すらも理解できないでしょう。

個人の積み上げでは国家は成立しません。

国民の積み上げでこそ国家が成立します。
2020/08/21

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