ブログ

HOME» ブログ »認知的不協和と政治

ブログ

認知的不協和と政治


現実が自らの思い込みと乖離したとき、その思い込みを是正するのではなく、自身の現実認識を歪めて自己正当化を図る現象のことを「認知的不協和」といいます。

政治の世界は、多くの場合この認知的不協和との闘いと言っていい。

例えば…
「明治以降、日本が能動的に軍隊を海外に派遣した事実はない…」
「日本に深刻な財政問題などない」
「例え人口が減少しても公共事業(インフラ整備)は必要である」
「インフレ率が許すかぎりにおいて政府の通貨発行には制約はない」
「消費税率の引き上げなどしなくても社会保障費は確保できる」
「例え重症者であってもPCR検査には2〜4割の偽陰性ありという調査結果がでている」

…これらはすべて紛れもない現実です。

しかしながら、多くの人が「いや、そんなはずない…」と言って自身の現実認識を歪め、あれこれと「思い込み理論」を展開する。

まさに認知的不協和です。

この極めて深刻な心理学的現象を、現実の社会学、あるいは現実の政治学としてどのように解決していくのかを、科学的に示すことができる人などおられないでしょう。

だからこそ、政治は難しい。

ただ、洋の東西を問わず歴史を紐解いてみれば、現実の政治のなかで正しい意見がまかりとおった事例などほとんどない。

それもまた現実です。

であるのなら、正しい意見(政策)なら常に採用されて然るべきだ、というのもまた自身の自己認識を歪めた思い込みと言えます。

ゆえに、認知的不協和に満ちた現実の政治と真正面から根気強く立ち向かっていかなければならない。

それが、政治に携わってしまった者がもつべき覚悟なのだと思ったりしています。
2020/07/22

ブログ

セミナー

BLOG

議会報告書

メディア掲載

プロフィール