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命か経済か、みたいな不毛な議論はやめろ!

新型コロナウイルス感染者数

きのうも東京都では、新型コロナウイルスの新たな感染者が143人確認されました。

2日連続で200人を下回りましたが、ここ1週間で東京の新規感染が1,216人になっていることから、例によってTVワイドショーなどは連日大騒ぎされています。

感染拡大に歯止めがかからないことへの苛立ちが鬱積している一方、再び休業要請を出すことに慎重な都の方針にも対しても不満の声が上がっています。

なぜか巷の意見が「命をまもるべきか、それとも経済を優先させるべきか」みたいな二者択一論に迷い込んでいることに私は大きな疑問を感じ得ません。

命を守ることで経済を成立させればいいだけの話ではないのか!

最終的にはワクチンや治療薬(特効薬)ができないかぎり、人々が新型コロナウイルス発生以前の日常を取り戻すことは不可能でしょう。

ゆえに政府及び民間企業は、できるだけ早くワクチンや特効薬の治験に投資する必要があります。

それまで感染拡大ペースを鈍化させるか、あるいは完全に抑え込むための試みが、混乱に満ちた多くのコストを要するのは必定であり、その費用を惜しんではならないはずです。

例えば、失業保険適用の拡大及び延長はもちろんのこと、有給の病欠を制度化するためには一定程度の投資が必要でしょうし、企業が従業員を解雇せずに済むための補償プログラム、具体的にはMMT(現代貨幣理論)の言うジョブ・ギャランティ・プログラム(就業保証制度)などにも公的投資をしてほしい。

ウイルスの感染拡大期にその勢いを抑え込むために極めて効果的とされる「ステイホーム戦略」は、おカネの問題というより国内の供給能力を毀損させるという意味において社会的リスクが大きい。

であるならば、感染拡大が深刻化している地域や業種に限定し、それらの業種に携わる人達の所得補償プログラムを整えたうえでステイホーム戦略をとるべきではないでしょうか。

これもまたステイホーム戦略への投資になります。

要するに一律に自粛する必要はなく、投資することで経済的な打撃を回避することも可能となります。

なぜなら、投資とはGDP(国民経済)の立派な需要項目の一つですので。

GDP = 投資 + 消費 + 純輸出

ここでネックになるのが、例のプライマリー・バランス(以下、PB)黒字化目標です。

先の第一次補正予算及び、第二次補正予算によって、2020年度のPB赤字は70兆円ちかくに達しています。

むろん、達したところで我が国の経済財政に何ら影響はないのですが、未だ財務省は2025年のPB黒字化目標達成を破棄していません。

ゆえに、命を守ることで経済を成立させるために必要な「投資予算」など確保される余地はないでしょう。

このままでは、少なくともワクチンや治療薬が完成するまでは、感染拡大と経済停滞の悪循環が続くことになりかねません。
2020/07/15

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