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行政は歳出が先で歳入は後!

昨日(6月25日)、川崎市議会6月定例会にて一般質問にたちました。

質問内容は次の3つ。

1.改正種苗法について
2.新型コロナウイルス感染者の公表のあり方について
3.経済財政について

いつものとおり、解かりやすいレポート(市政報告書)にして、市民の皆様に頒布させて戴きますので暫しお待ちくださいませ。

さて、昨日の質疑では、川崎市の財政局が市民向けに発行している『財政読本』という冊子について、いくつか指摘をさせて頂きました。

この『財政読本』は、川崎市の財政状況を市民に解りやすく說明することを目的に作成されたものです。

財政読本

しかしながら、よく内容を読むと市民に誤解を与えかねない表現や表記があります。

例えば、「市の財政を家計簿に置き換えてみると…」という頁があり、なにやら財政当局が「こんなにやりくりが大変なのだから、市民の皆さんもっと緊縮させてください」と言わんばかりの語調です。

そもそも、家計簿と行政の財政はその性質は全く異なります。

例えば、家計には徴税権もなければ、毎年のように借り換え債を発行することなども不可能です。

あるいは自治体が事業主体となる公共インフラ財源の半分は国の負担であるという事実、また自治体負担分の約9割が起債で賄われ、しかもその半分は借り換えが可能であることなどについても、多くの市民はご存じないことでしょう。

しかしこの『財政読本』にはそうした補足説明は一切ありません。

あるいは、表紙をめくると1頁目の冒頭に「入ってくるお金で予算を組み、それを市の仕事としてお金を使っている」ことを説明する図があります。

図は、それを時系列でみせて、まず先に歳入があり、そのうえで予算を編成し歳出していることになっています。

これは明らかな嘘です。

国であれ、自治体であれ、行政は歳出が先でなのであって、歳入は後です。

これをスペンディングファーストと言います。

確かに行政はその年の歳入でもって、その年の歳出を賄うのですが、会計年度がはじまるのは、毎年4月1日からです。

その時点では税収(歳入)はゼロです。

なにせ確定申告は年度末ですので、行政は年度末の歳入見込みをもとに予算を編成し支出しています。

例えば、去る3月に可決成立した川崎市の令和2年度予算案の第4条に「一時借入金 500億円」という条項があります。

これは、歳入が後であるがために、最高額で500億円までは一時的な借り入れを起こして支出していいですよ、という条項です。

もしも歳入が先にあるのなら、このような条項は不要です。

繰り返します。

行政は、歳出が先であって、歳入が後なのです。

逆に家計は、歳入が先であって、歳出が後となります。

スペンディグングファースト

そもそも、中央政府と地方自治体を一般政府として一体的に考えれば、税収は財源確保の手段ですらありません。

むしろ、こうした真実を市民に伝えることこそが、『財政読本』の役割ではないでしょうか。

少なくとも公的機関である行政が、市民に嘘を教えてはいけません。

ぜひ、訂正してほしいと思います。
2020/06/26

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