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「国民の血税がぁ〜」の間違い!

過日に成立した国の補正予算について、未だにその財源が「国民による血税」だと誤解している人が多い。

くりかえしますが、租税は財源確保の手段ではありません。

租税の目的は主として、インフレ調整、景気や貧富の調整、通貨の法定化にあります。

銀行が、預金者から集めたおカネで融資をしているわけではないのと同様で、政府は集めた税金で予算を執行しているのではありません。

予算を執行した後に徴税しています。

これをスペンディング・ファーストと言います。

銀行は融資が先、預金が後。

政府は歳出が先、歳入が後です。

世間一般で言われているのとは異なり、順番が逆なのです。

では、後から集めた税金で政府は借金を返済しているのかといえば、それもちがいます。

国債は常に借換えられており、事実として税収を財源に償還(返済)などしていません。

現に、令和2年度予算の特別会計をみても、国債償還費等で85兆円が計上されていますが、同時に国債の借換えで108兆円が計上されています。

償還費よりも借り換え費用のほうが大きいのです。

現代における「おカネ」とは、江戸時代のような金貨や銀貨ではなく、たんなる債権と債務の記録にすぎませんので、債権と債務の関係が発生すれば日銀や民間銀行がキーストロークをたたくだけでおカネは創出されます。

このとき、この世の全ての負債は、この世の全ての資産と相殺されます。
(政府が発行する補助通貨だけは別)

例えば国別にみると、資産が債務を上回っている国(即ち純資産国)もあれば、資産が債務を下回っている国(即ち純負債国)もあります。

因みに、世界でもっとも対外純資産が多い国をご存知でしょうか?

我が日本国です。

その意味で、日本は世界一のおカネもち国家と言っていい。

一方、世界で最も対外純負債が多い国は?

米国です。

では、米国は世界で一番、経済力のない国なのでしょうか。

むろん、そんなわけではりません。

対外純資産

何が言いたいのかと言えば、経済力とはおカネの量ではないということです。

世界には純負債国もあれば、純資産国もある、それだけのことです。

因みに、世界の約7割の国は、対外純負債国です。(対外純資産国は約3割)

誰かの資産は、誰かの負債なのです。

もっと端的に言えば、おカネとは「負債」そのものです。

ゆえに経済力とは、おカネの量ではなく、おカネ(負債)を発行できる力(物やサービスをつくる力)といっていい。

この種のことが理解できないと、常に「国民の血税がぁ〜」となって、国民経済のために必要な政府の歳出拡大を妨げることになります。

とくに今、日本経済はデフレ(モノやサービスを買う力の不足状態)で苦しんでいます。

モノやサービスをつくる力 > モノやサービスを買う力

ゆえに今の日本に足りないのは「負債」なのです。

さて、その負債をまっさきにつくるべき経済主体とは?

もうお解りですね。
2020/06/15

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