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変異するウイルスとの闘い

新型コロナ

米国の情報当局が、新型コロナウイルス(COVID-19)について、中国・武漢の生物研究所から漏れ出たものかどうかの調査を行っていることをトランプ政権の高官が明らかにしました。(2020年4月18日付け『WSJ』)

中国側は、最初にCOVID-19の感染者が確認されたのは米国であることから「発信源は米国だ」と主張しているのは周知のとおりです。

世界中で感染者が増えるなか、米中の情報戦も激化しています。

我が国においては、東京都健康安全研究センターが既にCOVID-19の患者検体からSARS-CoV-2を分離することに成功しており、遺伝子解析によってウイルスの塩基配列を解読しています。

当センターによれば、今後は世界で分離されているSARS-CoV-2との比較を含め、疫学解析等への利用が可能になるという。

一方、米国科学アカデミー発行の機関誌『PNAS』に実に興味深い論文が載っています。

それによると、SARS-CoV-2にはA型、B型、C型の3種類の遺伝子型があるとのことです。

まずA型は、米国とオーストラリアで主流となっており、2013年に中国雲南のコウモリから見つかったウイルスと96%遺伝子が相同で、米国に住む武漢出身の中国人からも見つかったという。

そこから時間をかけてB型に変異し、おそらく2020年9月頃には中国で人への感染性と病原性を獲得していたのではないかと考えられているようです。

なおB型はA型から2回ほど変異したもので、今では中国や東南アジアが主流となり、それ以外の地域ではあまり見られていないとのことです。

C型はヨーロッパが主流で、B型が1回ほど変異したものらしく、シンガポール、香港、韓国でも見つかっているらしい。

この論文の著者は私見として次のように述べています。

「今後もこのウイルスは変異を続け、さらに毒性を増す可能性も否定できないかもしれない」と。

ウイルスが変異し毒性を増していくとなると、新型コロナウイルスとの戦いはかなり長期化することになります。

なお、このウイルスは免疫性の獲得が難しそうなので、一旦は収まっても繰り返し流行する可能性があると指摘する識者もおられます。

極めて厄介なウイルスが文明社会にばら撒かれてしまいました。

因みに、ウイルスをばら撒いたのは人間というよりグローバリズム(国境否定の強欲株主資本主義)です。

国境を超えた分業体制を追求してきたがために、今や消毒液やマスクすら自国の供給能力で国内需要を充たすことができない。

国境を超えた需要(インバウンドを含む)に依存してきたがために、入国規制が遅れ感染拡大をより深刻化させた。

国境を超えた投資家たちのために、国民を守るための様々の制度が改悪され中間層の分厚い社会は破壊された。

なのに…「もはや国境にこだわる時代は終わった」などと、どこかの首相が言っていましたが、危機に直面してから国境の大切さを思い知らされたところで遅い。

今はただただ、国家が持つ通貨発行権を最大限に活かし、感染による死者、経済的理由による死者を一人でも減らしていくしかない。
2020/04/22

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