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グローバル化の代償

グローバル化

「これからはグローバル化の時代だ…」

これまで、とりわけ平成時代より言い古されてきた、実に陳腐なフレーズです。

川崎市が策定する各種の事業計画にも、未だ必ずと言っていいほど「グローバル化する時代に的確に対応し…」みたいな文言が記載されます。

「時代だ…」と言うけれど、もはや「グローバル化」という言葉に何ら新鮮さはなく、むしろ時代遅れで、今まさに世界はグローバル化がもたらした弊害によって苦しんでいます。

では、グローバル化の目的とは、いったい何だったのか?

そのことを理解したうえで、彼ら彼女らは「これからはグローバル化の時代だ…」と言ってきたのでしょうか、甚だ疑問です。

一昔前までは「これからは国際化の時代だ…」と言われていましたが、いつの日からか「国際化」から「グローバル化」へと変異しました。

むろん「国際化」と「グローバル化」は、まったく異なる概念です。

グローバル化の最大の目的は、無国籍投資家らの利益を最大化することにあります。

それを可能にするのが、各企業による分業体制です。

各企業が専門性を高め、国境を超えた供給網を形成することで生産効率を高くする。

そこに「国民」や「国家」、あるいは「国民経済」という概念はありません。

グローバル化する企業は、人件費を抑制することができれば、いかに自国の国民(労働者)が貧しくなろうとも一向にかまわない。

グローバル企業の経営者は、ただただ株主様への配当率と四半期ごとの利益だけ考えていればいい。

一方、国民経済は平時のみならず「有事」をも想定するものですが、残念ながらグローバル化経済は常に「平時」しか想定していません。

ゆえにグローバル化経済は、国際紛争、自然災害、天候不順、疫病蔓延等々が発生した途端に機能停止に陥ります。

愚かにも、国民生活を支える重要物資の生産工場を労働賃金の安い海外へと移転してきてしまったがために、武漢ウイルス問題が深刻化した日本においても由々しき事態を来しています。

例えば、多くの日本国民がマスクを入手するのが困難となっており、マスクの値段が恐ろしいほどに跳ね上がっているのはそのためです。

医療現場ですらマスクが足りず、マスクどころか手袋や消毒液などの医療資材が全般的に不足しています。

やむえず、使いまわしをせざる得ない医療機関もあるようです。

欲しいものは輸入すればいい、というのがグローバル化経済ですが、有事となった今、まさに輸入できず困っています。

言うまでもなく、医療も国民生活を守る重要な安全保障の一つです。

こうした安全保障に直結する資材の供給網を外国に依存してきたツケが今まさに日本国民を襲っています。

医療資材のみならず、各種部品の供給網も寸断され生産が停止しています。

グローバル化経済の邪魔者とされてきた行政もまた圧倒的な人手不足に陥り、様々な危機対応に支障を来しています。

平時における効率の追求が、有事における混乱をもたらしています。

私たち日本国民は今、グローバル化の代償を払わされているのです。

それでもまだ「これからはグローバル化の時代…」なのでしょうか。
2020/04/13

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