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イタリアの医療崩壊、その近因と遠因

イタリアで起きている「医療崩壊」は、近因に武漢ウイルス問題があり、その遠因には大幅な病床削減があるのだと思います。

1990以来の病院数と病床数の推移(人口あたり)をみると、下のグラフのとおりになります。

イタリアの病院数と病床数

EU発足以来、厳しい財政規律を強いられ、国民を守るための医療制度もまた「聖域なき構造改革」の対象となったわけです。

因みに、保険財源の面から欧州の医療制度を分類すると概ね二種類に分けられます。

一つ目は、ドイツの鉄血宰相として有名なビスマルクに由来する「ビスマルク方式」で、もう一つは第二次世界大戦末期のイギリスに由来する「ベヴァリッジ方式」です。

ざっくり言うと、「ビスマルク方式」は基本的に社会保険を中心とした財源構成で、一方の「ベヴァリッジ方式」は税を主な財源として医療サービスを提供する方式となります。

これらの違いがあるものの、ユーロ・グローバリズムそのものが各国の政府機能の縮小(小さな政府=緊縮財政=プライマリーバランスの黒字化)を求めており、かつ共通通貨ユーロを採用している国においては、どうしても産業競争力に乏しい国の経常収支は赤字となることから、外貨準備の少ない国は常にデフォルトリスクに晒され、一層の緊縮財政に追い込まれます。

こうしたEUやユーロの縛りがないにもかかわらず、自主規制により歳出を削減しプライマリーバランスの黒字化目標を達成しようとしている愚かな国が極東にあります。

病床数
2020/04/05

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