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歴史と自然災害に対し謙虚であり続けたい

本日(3月16日)、川崎市議会の総務委員会で次のような決議案が上程され全会一致(委員会の全会一致)で採択される予定です。

上程される決議案とは『防災対策の更なる推進を求める決議(案)』です。

文案は次のとおり…

「現在、本市においては、市民の防災意識の高揚や地域防災力の強化を図るため、総合防災訓練を各区年2回、備えるフェスタを年1回実施するとともに、市民等の団体からの要望に応じて防災出前講座を開催するなどしている。
一方で、我が国においては、地震や地球温暖化の影響と考えられる台風、洪水、突風等の自然災害が多発しており、本市においても昨年に令和元年東日本台風等による被害を受けたところであるが、今後も首都直下地震、南海トラフ地震や地球温暖化の更なる進行等により各種の災害が発生するおそれが指摘されている。
このような中、災害による被害を最小限に抑えるためには何よりも市民一人一人が災害時に適切に行動することが求められていることに鑑みると、市民が防災に関する正しい知識を習得しうる機会や、将来の防災リーダーとなるべき子ども達を含め、多様な災害の疑似体験や防災訓練といった体験型、実践的な取組に参加する機会を拡充することにより、地域防災力の向上を更に図っていくことが重要となる。
よって、本市議会は、市民一人一人の防災に関する知識と技能の向上が図られるよう、他都市の防災センターも参考としながら本市の実情に応じた防災施設の環境整備や防災教育の充実その他必要な事業が実施されることにより、防災対策が更に推進されることを強く求めるものである。
以上、決議する。」


さて、防災施設の環境整備をはじめ各種の防災対策が強化されていくことにはもちろん賛成です。

とはいえ、決議案の前半部分にある「我が国においては、地震や地球温暖化の影響と考えられる台風、洪水、突風等の自然災害が多発しており…」のくだりには納得し難い。

バカも休み休み言え。

もともと我が国は世界でも稀な超がつくほどの「自然災害大国」だ。

にもかかわらず、プライマリーバランスの黒字化目標を掲げ、愚かなる緊縮財政政策によって治水対策をはじめとする各種の公共事業を減らしに減らし続けてきたのではないか。

公共事業
治水事業

ゆえに、以前なら耐えられた自然災害にも対応できなくなっているのです。

その点、日本国民は自らの意志で災害に対する耐性を喪失し続けてきた、と言っていい。

このことで、失われる必要のなかった命をどれだけ失ってきたのかを思い返してみよ。

一方、我が国は長い歴史を通じて自然災害大国であったからこそ、自然の神々をお祀りする祭祀の文化、またそれを支える中心としてご皇室が存在し、例えば耐震性の高い固有の木造建築が発達したり、地域などのお祭りが脈々と受け継がれたりして、独自の文化文明が形成されてきました。

長い歴史を通じて、私たちの祖先たちは自然災害に対して実に謙虚でした。

謙虚であったからこそ、今の私たちもまた世界に誇る歴史と文化と伝統の中で生きることができています。

残念ながら、今やその謙虚さは失われ、「災害対策(公共事業)よりもおカネ(プライマリー・バランス)のほうが大事!」みたいな輩が大手を振って闊歩する世の中になってしまいました。

自然災害と闘い続けてきた日本の歴史や政治的経緯を無視して、「温暖化か何か知らねえけど、最近ちょっと災害が多くねぇ…」みたいな軽いノリで、偉そうに「防災教育」の必要性を語りやがる。

何度でも言おう。

我が国は、有史以来、過酷なる自然災害と闘い続けてきたことで独自の文化文明を構築してきたのです。

そうした歴史を無視して「昨今、多いから…」みたいな軽薄さで「防災」を論じてほしくない。

3月19日(金)の議会最終日、この決議案が本会議で上程されます。

むろん、以上のような理由から、私ひとりが反対することになります。

あくまでも、歴史と自然災害に対して謙虚であり続けたい。
2020/03/16

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